9坪の家ー4(デザイン)

こんにちは、向陽建設の梅野です。

突然ですが、「どのような生活がしたいか?」と考えたことはありますか?

家をデザインするうえで、そこに住まわれる方が、「どんな生活がしたいか」がわからない限り、いい家はできません。

「どんな生活がしたいか}

「だれと、どこで、どんな家に住みたいか」

そのご家族の暮らし方に、あった家を作ることが、昨今の住宅業界の標準になっていますね。

これは、家族に合わせて生活を考える、注文住宅(オーダーメイド)を基準で建てられることを言います。

次に、「家に合わせて生活を考える」

9坪の家はどちらかといえば、後者よりになりますね。

先に綴ったように、家を新築するときには、その家族の暮らし方にあわせて家の形や機能を決めていく。もっともな話だと思う。

既製品ではなく、オーダーメイドの家づくりである。家族の要望にあわせて家を設計し、あまりにも個人的で趣味的な家は、その家族が住まなくなったら、こわすか廃屋になるしかない場合もあるかもしれません。

そこである程度、誰でも住めることが必要で、特別な家ではなく普通な家!から、生まれたのが9坪の家です。(50年前)しかし、結果的にこの家は50年以上たってもスタンダードになっていない。

家をはかる基準みたいなものか。リビング・ダイニング・キッチン・それに個室がいくつあるかだ。とにかくいくつ部屋があるかが重視されている。

9坪の家は、吹抜のある仕切りがなく立体的なワンルームのようなもので、普通と逆といえば逆だが、賃貸アパートやマンションの場合、当然のようにしていることでもある。大切なのは、生活と住まいのおりあいがついていることです。どんなにすばらし住宅でも、そこに住んでいる人の住まい方がよくないといい家にはならない。

そのような考えでデザインされた住宅が9坪の家である。(今、ミニマリストな方々に流行つつあるシームレス住宅です。最小限に住まう住宅)

 

 

(続)