かんがえるいえづくり手帳 vol4

かんがえるいえづくり手帳 vol4

換気の目的と気密

1日に30kg???

人は1日に1kgの食事をとり、3kgの水分を採ります。
30kgの空気を吸っています。
いかに空気の体に及ぼす影響が大きいかわかります。
健康を気遣って、食物に注意を払いミネラル豊富な水を飲もうとするのに、空気には無頓着ではいませんか。
室内空気の質にもっと関心をもたなければなりません。
空気には窒素・酸素・炭酸ガスなどやニオイ、ホコリ、細菌、化学物質、水蒸気と熱も含まれます。
生活していれば、こうしたニオイや汚染ガス、そして水蒸気が発生します。
そこで新鮮な外気を室内の取り込み、汚染ガスと水蒸気を希釈して外に出すことが換気の働きになります。

日本の家は南向きにつくられきたので、気密性には無頓着で隙間風が出入りして、寒さを我慢して生活してきました。
我慢は美徳ですが、ヒートショックで脳卒中を誘発したり、肺を冷やして低体温症になれば美徳とはいってはいられません。
家の中を温める必要があります。
そこで登場するのが断熱です。
もちろん断熱しても隙間風が出入りしたままでは意味がありませんから、気密化が必要になります。
断熱・気密は一体で考える必要があります。
実は、この隙間風は寒さを招くだけではなく、内部結露の原因にもなります。
その内部結露がどんどん拡大して土台を腐らせ、白蟻が来れば激しく食害されます。

本来、安全なはずの家が危険な家となりかねません。

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次によく聞くシックハウス症候群、建築材料から揮発する化学物質(代表的なのはホルムアルデヒト)
この物質は気温の高い夏に多く、冬には少ないことがわかっています。
換気は夏に必要で冬には必要ありません。
本来であれば換気量を季節に合わせて調節してもいいのかもしてませんね。
そこでわかったことがあります、必要換気量と設定換気量、2つの換気量があることです。
この換気計画的にコントロールするにはしっかりとした気密が必要です。
気密を表す値はC値です、C値は1以下で安定する言われいます。
言い換えると1以下でないと空気をコントロールできないといえます。

健康で安全な家づくりをはじめましょう!!!

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暮らし一家