居心地のいい家ができるまで 第二話

先日、土台敷を行った新築現場の上棟を行ってきました
早朝から、大工さんが缶コーヒーを握り締めて、準備していました
上棟って本当に、お客様にとっても私共にとっても大切な日です
これで家が完成ではなく、始まりですね

といっても、「上棟」ってなに?と思いますよね
わかりやすく説明していきます

家づくりの大切な工程のひとつに「上棟(じょうとう)」があります。
一日で家の骨組みが立ち上がるため、とても迫力があり、施主(お客様)にとっては特別な日となります。

そもそも上棟とは?
上棟とは、建物の骨組み(柱や梁、屋根の骨格)を組み立てる作業のことを指します。
「棟(むね)」は屋根の一番高い部分を意味し、それを上げることから「上棟」と呼ばれます。
また、地域によっては「棟上げ(むねあげ)」や「建前(たてまえ)」とも言います。
大工さんたちはよく「建前」っていいますよね!

上棟の主な流れ
柱を立てる → 基礎の上に柱を垂直に立てる
梁(はり)を組む → 柱と柱をつなぐ横の部材を固定
小屋組みを作る → 屋根の骨組みを設置
棟木(むなぎ)を取り付ける → 一番高い部分に水平材を配置
この一連の作業を、通常1日で一気に進めるのが上棟の特徴です。

上棟が特別な理由
上棟は「家の形が一気に見える日」であり、工事の中でも特に重要な節目です。
大工さんたちが協力し、チームワークで一気に組み上げる様子は圧巻です。

また、施主(家の持ち主)にとっても、「本当に家が建つんだ!」と実感する瞬間になります。
そのため、多くの人がこの日を大切にし、「上棟式」という儀式を行うこともあります。

上棟式って何? 昔と今の違い
①上棟式の意味
上棟式は、無事に工事が進むように祈願し、大工さんたちへの感謝を示す儀式です。

昔は、屋根の上で「餅まき」や「お酒をまく」ことがよくありました。
これは「災いを払う」「みんなで喜びを分かち合う」という意味が込められています。

②現代の上棟式
最近では、簡単な形に省略されることが多く、以下のような方法が一般的です。

お酒や塩をまいて工事の安全を祈る
お弁当やお礼を用意して大工さんに振る舞う
こうした儀式は必須ではありませんが、家づくりの記念として行う人も多いです。

ちょっとした雑学!上棟にまつわる豆知識
(1) なぜ上棟は「1日」でやるの?
上棟作業は「できるだけ雨に濡れないように」するため、一気に行われます。
木材は濡れると反ったり傷んだりしやすいため、スピードが大切なのです。

(2) なぜ「餅まき」をするの?
餅まきは昔の日本の伝統行事で、「厄除け」「豊作」「福を呼び込む」意味がありました。
また、大工さんや近所の人たちと交流する場でもあったのです。

今でも、地域によっては餅まきをすることがありますが、最近は少なくなっています。

【まとめ】
上棟は、家づくりの中でも特に重要で、印象に残る一日です。
一日で家の骨組みができるため、感動する瞬間でもありますね。

上棟式を行うかどうかは自由ですが、感謝の気持ちを大工さんに伝えるのは大切です。
これから家を建てる方は、ぜひ「上棟」の意味を知り、楽しみにしてみてください!

松山市にある工務店 向陽建設
「居心地のいい家で居心地のいい暮らしを」