居心地のいい家ができるまで 第一話
今週松山市内で、上棟を控えており、昨日は大工さんと一緒に土台敷(どだいしき)を行いました。
普段、皆さんがあまり目にすることのない工程ですが、家づくりの重要なステップの一つです。
作業開始前は家が基礎の状態で1日程で少しずつ形になっていきますが、作業を進めるたびにワクワクしています!
「ここはこんなふうになっているのか」と、普段は見えない部分を知るのも興味深いですし、
熟練の大工さんたちが家を建ててくれると思うと、とても安心感があります。
さて、感想はこのくらいにして…
まずは、「土台敷とは何か?」についてお話ししていきます。
実際に現場で感じたことや、学んだ知識を交えながら、できるだけわかりやすく説明していきます!
1. 土台敷とは?
「土台敷」とは、基礎の上に木材を敷いて、建物の骨組みを支える作業のことを指します。土台は、床や柱を支える役割があり、家の強度を左右する重要な部分です。
土台敷の流れ
① 基礎の確認 → コンクリート基礎の仕上がりをチェック
② 基礎パッキンの設置 → 通気を確保するためのパーツを配置
③ 土台材の設置 → 木材(土台)を基礎に固定
④ アンカーボルト締め → 土台と基礎をしっかり固定
⑤ 大引(おおびき)の設置 → 床の強度を高める横材を配置
2. 土台に使われる木材の種類
土台には、耐久性の高い木材が選ばれます。代表的なものは以下の通りです。
ヒノキ(桧):防虫・耐久性が高く、古くから使用される
ヒバ:湿気に強く、シロアリ被害を受けにくい
ベイツガ:価格が手頃で加工しやすい
また、近年では防腐・防蟻処理された木材も広く使われています。
3. 土台敷の重要なポイント
(1) 土台の水平をしっかり確認
土台が傾いていると、建物全体が歪みやすくなるので、大工さんや職人さんが慎重に水平を測定しながら作業を進めます。
寒さにも負けず、大工さんはしっかりと確認してくれていました
(2) シロアリ対策をしっかり!
木造住宅にとってシロアリ被害は大敵です。土台の木材には防蟻処理を施し、基礎との間に通気性を確保することで、湿気を防ぎます。
(3) 耐震性を考えた施工
日本の住宅では地震対策が必須です。アンカーボルトでしっかりと土台を固定し、地震時の揺れに強い家を作ります。
4. ちょっとした雑学:昔の家の土台はどうなっていた?
昔の日本家屋では、現在のようにコンクリートの基礎はなく、「石場建て(いしばだて)」と呼ばれる工法が使われていました。
これは、大きな石の上に直接柱を乗せる方式で、地震の揺れを適度に逃がす効果がありました。今でも歴史的な建造物にその名残が見られます。
また、戦後の住宅ではコンクリート基礎が主流になり、現在のような土台敷の工法が一般的になりました。
5. まとめ
土台敷は、家づくりの基礎となる大切な工程です。耐久性や耐震性を高めるために、使用する木材や施工方法にもこだわりが必要です。
家を建てる際には、工事の流れを知っておくことで、より安心して居心地のいい家づくりができますね!
「家づくりは基礎が大事」とよく言われますが、その基礎を支えるのが土台敷。これをしっかり理解しておくと、家への愛着も深まるはずです!
明後日には、上棟を迎えます
大工さんと向陽建設スタッフでお客様の居心地のいい家をつくっていきます
また第二話をお楽しみに
松山市にある工務店 向陽建設
「居心地のいい家で居心地のいい暮らしを」